スマホなどで撮影した画像は、カメラ店や家電量販店などにあるプリントサービスを使うことで形として残すことができます。ただ、プリントしたからといって画像データを削除してしまうことはおすすめできません。というのは、紙の形で残すことにはいくつかのデメリットが存在するからです。
まず、劣化の問題があります。何十年も劣化しないと宣伝されているものであっても、たいていの場合、一定の環境で保存していた場合に限ります。たとえば、直射日光が当たる場所に放置しておいた、あるいは湿気がひどい場所に置いておいたといった場合は、色が落ちてしまったり、表面にカビが生えるといったことは十分考えられるでしょう。画像データであれば何十年保存しても、DVD-Rやフラッシュメモリにコピーしても劣化はありません。
災害に対して著しく弱いのもプリントのデメリットです。たとえば、自宅が火事に巻き込まれてしまった場合は焼けてしまう、あるいは放水されたことによって駄目になってしまう可能性が高いです。プリントされた古い写真を再プリントとして残すことは可能ですが、一部が消失したり、水を浴びて色が抜けてしまったような写真を元の状態に復元することは困難といえます。
デジタルの画像データも残しておけば、たとえば外国にサーバーがあるクラウドサービスを使ってバックアップしておくといった対処で、仮に自宅が災害に巻き込まれてもデータを守ることができるでしょう。画像データはサイズが小さいので、無料のクラウドサービスでも十分保存が可能です。