基本的に、PCやスマートフォンといった電子デバイスは非常に脆弱で、些細なことで破損してしまうデリケートなものです。勿論、内部にデータを保存していれば全て消失します。デバイスの修理やデータの復旧には10万円以上の料金がかかり、完全に戻ってくる保証はありません。仮に、USBやSDカードなどで管理していても、小型の保存デバイスは紛失しやすいという欠点があり安全とは言い難いです。
さらに、保存用のデバイスは寿命が短いというデメリットがあり、3~5年もすれば劣化してデータ破損の危険性が高くなります。本当に大事な写真であれば、プリントアウトして現物も残しておくのが望ましいです。勿論、現物の写真も状態の悪化や紛失などの危険性があるので、1枚だけではなく保存用に複数枚コピーするとより安全です。
どうしても写真をデータで残したいのであれば、「クラウドストレージ」でバックアップを取りましょう。クラウドストレージとは、インターネット上にデータファイルを保存・共有できるサービスで、無料で提供されているものが多いです。ただし、無料サービスは容量がやや少なめで最大でも50GB程と、画像を大量に保存する場合は容量不足になりやすいです。
また、「インターネット上に保存する」という性質からサイバー攻撃の対象にされやすく、実際にハッキングを受けた事例もあります。このように、オンラインはデバイスでの保存とは違った危険があるので、利用する際は十分な注意が必要です。写真はなるべく現物での保管を心がけ、クラウドストレージでの保存はあくまでも保険として考えた方が良いでしょう。